友人が婚約したと聞いて、そういえば婚約指輪や結納など親族や本人同士の慣習はあっても、知人への婚約祝いってそもそもあげるものなのかしら?と疑問に思ったかたもいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは友人の婚約時にどんな贈り物をすればいいのかご紹介します。
日本には古くから両家のつながりを大切にする結納の儀式がありました。そして西洋には指輪の交換の慣習がありましたが、この婚約指輪の習慣ですら日本に入って50年程度のもの。友人に何かを送らなければならない慣習やきまりはありません。近年は家と家のつながりというよりも、個人同士の結びつき、という側面が増え、お互いの付き合ってきた友人を大切にするようになったからこそ生まれた疑問だと言えるでしょう。
ですので親しい間柄であるほど、お祝い事と聞いてなにか贈り物をしたいと思うのも自然なことです。
共通の友人同士でお祝いのプレゼントを贈ろうと話が出ることもあるでしょう。こういう場合には友人の方々と共同でプレゼントするのもよいでしょう。独りよがりにならず、相手に最も喜んでもらえる贈り物を選べる可能性が高まります。
避けたほうがよいのは、高価なものを個人で贈ったりすることと、場所を取る大きなもの、例えば家具などでしょう。いくらお祝いとはいえ高価なものをいただくのはやはり気がひけますし、場所をとるものは、リスクが高まります。仮にこういうものを贈る場合は、直接本人に聞いてみるほうがよいでしょう。
プレゼントは贈り物を考える時間も含めて大切だという方は、「普段は買わないけど、あれば幸せになったり便利なもの」というのを基準にしてみてもいいかもしれません。日帰り温泉プランや、友人の好きな映画や舞台などのペア招待券など、2人で過ごす特別な時間を贈るのもすてきです。
実用的なもので意外とありがたいのは新居用の「天災用の非常用袋」など。なかなか買うと高価ですし、必要なものであるとわかってはいても購入に二の足を踏んでしまうものです。
婚約した友人が、人生で唯一無二の親友など特別な相手の場合には、人とは違う特別な贈り物をしたいと思うかもしれません。しかしそのような場合でも、例えば心を込めたメッセージカードであるとか、電報のサプライズであるとか、お祝いの気持ちが最も伝わる方法を考えるのも楽しいのではないでしょうか。