今までデートで会うだけだった相手と寝食を共にできる夢の同棲生活。始めた当初はドキドキの毎日でも、日がたつにつれて今まで見えなかった相手の顔が見えてくるかもしれません。ここでは同棲を始めたカップルによくある、ちょっとしたイライラポイントをご紹介します。
同棲は、結婚と違っていつでも解消できてしまう点が利点であり、また、難点でもあります。「とりあえず一緒に住む」というイメージが強いので、少しぐらいわがままを言ってもいいだろうという甘えもあると思います。そのため料理でも、相手に遠慮せずに味付けや好みを通してしまうということもありがちです。
まず、まったく違う環境で育った2人なので、味や好みが違うのは当たり前と腹をくくるほうがいいでしょう。文句を言われたと否定から入らず、違った味を楽しめると思えるようになるといいですね。彼の育った土地の料理も「こんな料理もあるのか」と楽しむ余裕を持てるのが理想であり、正式な結婚につながるかもしれません。
正直、自分が作った料理の味付けに文句を言われるのは嫌なものです。せめて「美味しいよ。でも、今日のは少し味が濃いかな」程度に言ってもらえるのなら、今度は気をつけようと思えるかもしれません。長い年月一緒にいるようになると、自然とお互いの味覚は近づいて行くのですが、同棲中の2人には少し難しいでしょうか。
もし、彼女が料理を作ることが多いのなら、彼は作ってもらうことに感謝したいですね。すると、自然と文句も言えなくなり、きつい言葉は出なくなると思います。ねぎらいの気持ちを持つと自然と不満はなくなるでしょう。彼女も感謝の言葉を聞いた後は、「濃い」、「薄い」と多少は言われても、今度からもっと頑張ろうと思えるのではないでしょうか。
同棲を始めた最初の頃は、お互いに緊張感があってだらしない姿を見せることも少ないと思いますが、同棲の期間も長くなるとだらしなさが目に付くようになることもあります。
最近は、女性のほうがだらしないという場合もあるようですが、やはり、女性が男性のだらしなさにイライラするということが多いようです。服は脱いだままその場に捨てて置く、食事をした後はだらしなくその場で寝転がったまま寝てしまうなど、彼に対する彼女のストレスはどんどんたまってしまいます。注意すると彼のほうは「疲れているのに」などと怒って、喧嘩に発展ということも。彼女が片付けるのが当たり前という甘えがあるのでしょう。あるいは、彼女を母親のように思ってしまっているということもあるかもしれませんね。
目をつぶれればいいのですが、どうしても生理的に許せないなどということもあります。注意をしないで腹だけ立てていると、彼には何が嫌なのかわからないし、彼女もストレスがたまって険悪な状態になってしまいます。
やはり、険悪な雰囲気にならないようにするにはやんわりと注意をすることです。また、言いたいことはため込まないこと。怒りが大きくなってしまいますから。お互いにやってほしくないことを話し合ってルールとするのも、長続きさせるコツかもしれません。
別々に暮らしていた2人なので一から揃えるよりも、お互いの私物を持ち寄る場合のほうが多く、そのため、お互いの大事なものを整理と称して捨てられてしまうということもあるようです。
仲がよくても、なかなか相手の大事なものを把握し理解するというのは難しいものです。男性にとって、女性の大事にしているもの、例えば、化粧品やぬいぐるみなどは関心の外。化粧品のサンプルなどは捨てる以外ないものと思っているかもしれません。彼女の方はせっかく取っておいたのに、と怒りを覚えることになります。彼はせっかく整理したのに、と、主張は平行線をたどり大喧嘩になってしまいます。
そこで、ここは相手に触られたくない場所、自分のプライバシーエリアと決めておくのもいいと思います。それはお互いに言えること。お互いに入り込まないスペース、距離感を保つことが重要なのかもしれません。
同棲は結婚のシミュレーションにもなります。結婚生活を幸せに過ごすために一番大切なことは、相手を思いやること。結婚の準備だと思って、「お互いさま」の精神で、思いやりを大事に仲良く暮らしてください。