大好きな人とずっと一緒にいたい。いずれは結婚したい。夢いっぱい幸せいっぱいなはずの同棲生活ですが、残念ながら結局上手くいかずに破局してしまうカップルも少なくありません。同棲してよかった! と思えるようにするためには、実はきちんとした事前の準備が大切なのです。
結婚するわけではないのだから、両親への挨拶なんていらないのでは? と考える人は多いかもしれません。しかしやはり一緒に暮らすというのであれば、双方の両親への挨拶は相手への礼儀であり誠実さの表れです。同棲の事実を隠したいばかりに両親との関係が疎遠になってしまったり、もしものときに連絡が取れないなどという事態になれば悔やんでも悔やみきれません。反対されるかもしれませんが、誠実な気持ちで同棲を始めるのであれば、家族に理解してもらえるように努め、お互いの連絡先は交換するようにしましょう。
今まで他人だった2人が一緒に住むようになると、生活習慣の違いや価値観の違いにとまどうことも多くあるでしょう。また、いつも幸せで楽しいことばかりではありません。時にはケンカをしてお互い顔も見たくない日や、体調不良の日、仕事に集中したい日もあります。そんなときに一人になれる空間があるということが、同棲のための部屋さがしには重要です。そのためには2DK以上の部屋を探すことをおすすめします。一番よくないのは一人暮らしのワンルームにそのまま2人で住んでしまうこと。プライバシーの持てない間取りはストレスがたまり、破局の原因になることが多いのです。
同棲を始めて一番トラブルが多いのが金銭面です。人が暮らしていくのに必ず必要な食費や光熱費、家賃などの生活費をどのように分担するのかは同棲する前にきちんと取り決めておくことが大切です。毎月給料日に袋わけして管理をしたり、共同の口座を作ってそこから使うようにするなど工夫をしましょう。また同棲を始めてから購入したインテリアや雑貨などの負担をどうするかもきちんと決めましょう。家計簿をつけて支出入やどのように負担したかを明記しておくこともおすすめです。金銭面の管理がきちんとできるのであれば、同棲することによって節約ができ、結婚資金を2人で貯蓄するなどの目標を持つことも可能です。
掃除・洗濯・買い物・料理・食後の片づけ・ゴミ出しなど色々ある家事の分担をどうするか決めておくことも同棲生活を成功させるためには大切です。お互い仕事を持ち金銭面もフィフティーフィフティーの関係で始める同棲ならば、家事に関しても負担が偏らないようにしなければ不満が蓄積してしまいます。また生活する上でのこだわりがある場合は無理して我慢したりせずにきちんと相手に理解してもらうなど、お互いが気持ちよく生活できるように、思いやりをもって歩み寄ることが大切です。お互いのプライベートな持ち物には勝手に触らないようにするなどのルールも必要でしょう。パソコンは共有にせず、個人の持ち物にしたほうがいいというのもよく聞くアドバイスです。
将来どうするかということを何も考えずに同棲を始めてしまうと、そのまま同棲生活だけがだらだらと続き、結局は関係も冷めてきて破局してしまうというのはよくあることです。同棲が上手くいけばいくほど結婚するきっかけを失ってしまったり、結婚を切り出すことでその関係が変わってしまうことを恐れて言い出せなくなってしまうということもあるでしょう。同棲する前にとりあえず何年というように期限を決めておけば次のステップへの意識を保つことができるのでおすすめです。また目標額を決めて結婚資金を貯蓄したり、目標とする資格の取得などをあらかじめ話し合っておくこともよいでしょう。