合コンで明るく楽しい会話を心がけ、一生懸命に盛り上げるような人物は、初対面同士が多い合コンではそういう人物も必要ですが、素敵な出会いを求めて参加するのであれば、ここはひとつ女性らしい心配りをみせて好感度アップを目指しましょう。
合コンのときに座る場所は、目当ての男性のそばを狙いがちですが、それよりもまずは全体を見渡せる位置に座ってみましょう。なぜなら全体を見回すと、たとえば片側にサラダ系の料理ばかり置かれていて、反対側は肉料理ばかり置かれていることに気が付いたり、みんなの取り皿がソースで汚れていたり、グラスが空になっているのにドリンクの注文がされていなかったり、そういうものが自然と見えてきます。そこでさりげなく、料理を交換したり、店員さんに新しい取り皿やドリンクを頼んだりすれば、その行為を喜んでくれる人が必ずいます。ああ、気配りのできる子だなと、離れた席に座っている目当ての人から注目されることだってあるのです。
男性でお酒が弱いことを恥じている人も中にはいるかもしれません。全員がお酒好きでお酒を飲むための集まりならば別ですが、酒量はそれぞれ違うものです。乾杯用にビールを頼み、みんなで乾杯したあと、なかなかそのビールが減らない男性がいたら、さりげなくソフトドリンクを渡してあげたり、あなた自身もあまりお酒が強くない場合は「一緒に追加のソフトドリンクを注文しませんか」と声をかけてあげたりしましょう。
そしてその男性が好みのタイプであれば、自分もアルコールに弱いので、お酒が強くない男性と一緒のほうが食事を楽しめて嬉しい、というような会話に発展させれば、案外すんなりと次の食事の約束までできるかもしれません。
合コン中盤以降になると、だんだんと二人で、三人でと少人数での会話に移っていきます。そんなときに座る場所によっては、会話に参加できずに困ったようにドリンクを飲んでいるだけの人もいるかもしれません。そういう人を見つけたら、なるべく会話に入れるように声をかけてあげましょう。
かなり離れた席の場合は、トイレに行くついでのふりや、店員さんに声をかけるついでのふりをして、その人のそばに行き、その周りの人たちの会話に参加できるように、しばらくその場であなたも会話に参加するのもよいでしょう。そしてその一人寂しそうにしていた人が、自分の周りの人たちと楽しく会話できるようになったら、頃合いを見てあなたも自分の席にさりげなく戻りましょう。いくら、その場の会話が楽しく盛り上がっても、あなたがずっとその場にいては、今まであなたが座っていた席の周囲の人たちから、この席が嫌であちらに行ったのだと思われてしまいますから。
だからといって、元の席に戻ったときに「あの人が一人で寂しそうだったから会話に参加できるようにしてきたの」などと言う必要はありません。あくまでもさりげなく、周りをフォローしましょう。見ている人はちゃんと見ていてくれるものです。
いかがでしたか。たとえあなたが合コンの幹事ではなくても、きちんと周囲を見てさりげなくその場をフォローすることはとても大切です。そして、気遣いは男女わけへだてなく行いましょう。一人で寂しそうにしている同性の女性にも、やさしく声をかけて会話に参加させ、楽しい思い出を作るお手伝いをしてあげましょうね。またこれは、周囲の人たちにいい人だなと思われることよりも、なによりも自分自身のためでもあるのです。
あなたがフォローすることにより、その合コンがとても楽しいものとなれば、いい思い出もできるし、そして周りを気遣うことを心がけることは、これからの社会生活においてもおおいに役立ってくれます。
そのときの合コンでいい巡り合わせがなかったとしても、気遣いの習慣がやがていつか素敵な縁を結んでくれる日がきっと訪れてくれるでしょう。