夫婦で感じるストレスというのは、何も妻だけではありません。赤の他人同士が一緒に暮らすのですから、夫の側にも色々な戸惑いや言い分があるものです。
大抵の家庭では男性が外で仕事をしています。ただでさえ仕事の悩みや職場でのストレスを抱えている人がほとんどです。我が家でくらいは思う存分リラックスしたい、疲れた心と体を癒されたい、と願いながらも現実では中々思うようにいきません。夫は家でどんな場面でストレスを感じやすいのでしょうか。よく聞かれるケースをまとめてみました。
お金のことで意見が対立したりモメてしまう・・・金銭感覚のズレは多くの夫婦間に見られる悩みです。付き合っている間にお金に対する相手の考え方を分かっていたつもりでも、財布が一つになるとまた違うもの。「自分が稼いでいるのに」という意識が強い男性なら、なおさら妻のお金の使い方に納得いかないこともあるでしょう。また独身時代のように自分のために好きに使えるお金が制限されることも多く、不満も大きくなりがち。交友関係や趣味にお金が必要でも、奥さんには理解してもらえないとストレスになってしまいます。
結婚生活の永遠の問題ともいえます。具体的な例を挙げると、子供のしつけに関する価値観があります。育児への参加や子供の褒め方叱り方、さらには進学に関する問題など、考え方の違いは年を経るごとにどんどん顕著になっていきます。「そんな小さなことでガミガミ言わなくても」「何でも物を買い与えすぎる」など、父親としての意見も色々あるようです。他にも互いの両親に対する考え方・接し方もストレスの原因になり得ます。
結婚生活において良くあるパターンが、「夫が話を聞いてくれない」という妻の悩みです。これは同時に「仕事で疲れているのに話を聞かされる」とか「興味がないことでも意見を求められる」といった、夫の悩みにもなっています。とにかく何も考えたくないほどクタクタだったり、仕事上の問題で頭がいっぱいだったりすると、妻の話はどうしても優先順位が下がるのです。会話がないことを妻に責められること自体に、ストレスを感じるケースも少なくありません。反対にコミュニケーションを求める男性が決して少なくないのも事実です。
起きる時間に寝る時間、休日の過ごし方など、一つ屋根の下で暮らす上では日常生活のリズムが問題になります。結婚前のように、遅くまで好きなだけテレビを観たり気ままに過ごす時間は当然減ってしまいます。時間だけでなく空間も同じ。一人になれるスペースが確保できないストレスを、多くの男性が抱えているのです。
結婚して一家の主になることで、それまで感じたことのないプレッシャーに悩むケースもあります。気楽な独り身と違い、日々妻子を養うことの責任を背負いこむわけです。思うような収入がなかったり家のローンを抱えている男性は、ひときわ強いストレスを感じることもあります。
男性というのは中々表に感情を出さないものですが、世の旦那さんたちもかなり参っているのが分かります。できるだけ察してあげて、お互いの理解を深めたいものですね。