結婚すると運転免許証やクレジットカードなど名義変更が必要になるケースが多くありますが、手続きが多すぎて何から手を付けてよいかわからない人も多いものです。そこで、入籍後の名義変更の手続きについて、優先順位や、どの書類に何が必要で、どこで行うかなどをご紹介します。
運転免許証やパスポートは顔写真入りの本人確認書類としてさまざまな場面で使用できます。引っ越しや入籍が済んでいるのであれば、優先的に運転免許証の変更手続きを済ませることをおすすめします。
運転免許証の手続きは、警察署・運転免許更新センター・運転免許試験場の3つの場所で行うことができます。手続きの際に今持っている運転免許証と本籍地記載の住民票が必要になります。ここで提出した住民票は戻ってきませんので、他の手続きでも必要となる住民票は一度に取得しておくと何度も役所に足を運ぶ必要がありません。また、戸籍謄本や戸籍抄本も一緒に取っておくとパスポートの手続きの際に必要なので便利です。
パスポートの手続きは、新しいパスポートの申請を行うか、残りの有効期間が同じパスポートである「記載事項変更旅券」の発行申請が必要になります。どちらも持っているパスポートを返納します。新しいパスポートの申請の場合、必要なものは通常の切り替え発給と同様です。記載事項変更旅券の申請の場合は、現在のパスポート、戸籍謄本又は抄本、住民票の写し(住民基本台帳ネットワークシステムで確認ができない方のみ)、写真(45mm×35mm)運転免許証など本人確認ができる書類が必要になります。
結婚により苗字が変わると印鑑も変わります。登録した印鑑登録証も改印が必要になります。不動産の登記や車の購入などで必要になる場合もありますので忘れずに変更しましょう。手続きは住民登録している市区町村の役場で行うことができます。用意するものは、登録する印鑑、運転免許証などの顔写真入りの本人確認書類です。
銀行口座の変更には使用していた印鑑、新姓の印鑑、通帳、キャッシュカード、本人確認ができる書類が必要です。必要なものを準備したら銀行窓口で手続きを行います。口座を開設した支店以外では手続きを受け付けない場合もありますので、事前にきちんと確認をしましょう。
クレジットカードの手続きは、氏名変更と支払い口座の確認が必要になります。電話やインターネットで変更に必要な書類を請求します。インターネットだけの場合や電話が必要な場合などクレジット会社によって異なりますので必ず確認してください。書類が届いたら必要事項を記入し返送します。
保険の手続きは、名義変更、届け印の変更、住所変更(引っ越しをした場合)、支払い口座の変更が必要になります。生命保険会社に早めに連絡をしましょう。
それぞれ契約者の名義変更が必要になります。インターネットだけでの手続きの場合や電話での手続きが必要な場合がありますので、契約ごとにきちんと確認をしましょう。クレジットカードで支払いを行っている場合はクレジットの変更が済んでから手続きを行うとスムーズです。
結婚後の名義変更は優先順位を付けることが大切です。運転免許証の変更をはじめに済ませておくとさまざまな手続きで必要になる本人確認ができる書類として使えるので便利です。また、役所でとれる住民票や戸籍謄本などは必要な部数をあらかじめ確認して、なるべく一度に取得するようにします。今回ご紹介した名義変更リストを参考に効率よく動いて、もれなく手続きを済ませるようにしましょう。