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結納をする意味とは?

2015年01月30日(金)

する?しない?迷う前に知っておきたい結納のあれこれ

堅苦しいイメージもあり、省略されることも増えた「結納」ですが、日本では伝統的に行われてきた儀式のひとつです。結婚を考えるにあたって、詳しい内容や一般的な結納に関する考え方、意味などを知っておきましょう。

その1:結納とは……ふたりの門出を祝う大切な儀式

「結納」と聞くとどうも堅苦しい印象があるため、若い世代では不要に感じられがちな風潮となっています。結納金や品物を形式的にやりとりするかしこまった場、親の顔をたてるためのイベント、という認識を持っている方も多いかもしれませんが、本来は「正式な婚約」の儀式となります。

結婚の約束をした、二人の意思確認をしたという段階からさらに一歩進んで、二人が婚約関係にあると言うことを公にするための場なのです。双方の両親にも認められた関係となり、結婚までの段階を少しずつ進めてゆく上での、大きなステップのひとつだと言えるでしょう。

その2:みんなは結納した?イマドキのカップル事情

両家顔合わせのための食事会は、大半のカップルが実施しています。結納については地方性が大きく関連しているため、いちがいには言い切ることができないのですが、全体の平均値としては3割程度の実施率となっています。

九州地方をはじめとして、実施率が平均を大きく上回っている地域が複数存在しているかわりに、首都圏や関西、東海地方における都市部での実施率は平均値を下回っています。

その3:結納するかどうかは、両家の考え方がポイントに

結婚するカップル同士の間では、「結納はしなくていいよね」とカジュアルに話し合って納得していても、実家にその話を持ち帰ったら両親が怒り出してしまった…という例もあります。このように、結納に関する考え方は地域だけでなく世代によっても異なっています。自分たちだけで勝手に決め込まず、まずは親の意向を聞いてみるのが良いでしょう。

結婚するのは当人同士ではありますが、育ててもらった身としては、親の意向を重要視するのが親孝行のひとつともなります。考え方だけでなく、相手の出身地の土地柄によっても変わるところに注意してください。

新郎新婦の意思を伝えるのではなく、あくまでもやったほうがいいかどうかについて「お伺いをたてる」ように話をするのが正解です。もしもどうしたいのかを問い返されることがあれば、その時にはじめて二人の意向を伝えるようするのが良いでしょう。

その4:先輩夫婦の声。結納してよかったこと

もともとは「しなくていい派」だったけれど、両親などの意向で結納を行った先輩達は多くいます。良かった点、として聞かれる声は、「結婚するんだ、ということがより強く実感されて、心が引き締まる思いがした」や「父親や祖母がとても喜んでくれた。同時に、結納のあとはそれまで以上にきちんと大人として扱ってくれるように感じられた」などがあります。やはり、ひとつの節目として自分の心に響くところがあったり、見守ってきてくれた方々に喜んでもらえるお祝いの儀式のひとつだと言えるのでしょう。
また、「面倒、堅苦しいと思っていたけれど、滅多にできない良い経験になったと思えた」や「二人だけの付き合いではなく、家庭を作って、親族とも付き合っていく心構えができたと思う」などの意見も。カジュアルなスタイルでの顔合わせにはない、心引き締まる思いや家族の温かみを感じられる瞬間が、結納の儀式の中にはあるのかもしれませんね。

全体的な傾向として実施が減少傾向にあるとはいえ、「結納」を重視する地域や風習はまだまだ根強く生きています。もしも親の意向として「結納」を薦められた場合には、かたくなにならずに、ひとつの経験として受け入れてみる柔軟さを持った上で、両家の相談をすすめてみて下さいね。

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