両家の顔合わせは、婚姻関係を持つことになる二つの家同士で、力を合わせて行うものです。金銭面や服装など、あらかじめ打ち合わせておくべきことがたくさんある行事となります。双方が相手方に配慮をし、失礼のないような顔合わせにするために、抑えるべきポイントを5つご紹介します。
当日に気まずい雰囲気にならないよう配慮すべき第1のポイントは、服装面での打ち合わせを必ず行うというところです。和装・洋装のどちらを選択するかは会場の雰囲気や考え方次第ですが、どちらかに統一するのが良いでしょう。
一部の人のみが和服を着る場合は、対となる相手方も格式を揃えるために和装とします。例えば、新婦が振り袖を着用する場合には、新郎も羽織袴を身につける。または、母親のみが二人とも和装とするなどのケースもみられます。
洋装を選ぶ時も、どの程度フォーマルな装いとするかは打ち合わせておきます。また、和服の場合には、留め袖、訪問着などそれぞれ格式が異なってしまいますので、単に「和装」と知らせるのではなく、どのランクの和服を着るかを打ち合わせておきましょう。
食事の費用や会場費などを、どちらかが負担するのか、あるいは事後に折半とするのかなど、支払い面での取り決めは先に細かく決めておくようにします。
実際の負担割合だけでなく、その場での支払いを誰が行うかについても、細かい点まではっきり決定しておきましょう。
顔合わせを行う場所や交通費の問題などがあるため、どの割合で負担するのかについてはそれぞれのケースにより違いがあり、特に正解はありません。一般的には、あまり片方の家の負担が大きくならないように配慮するのが基本です。
日時を決定するにあたり、何度か連絡を取り合うこととなりますが、一度この日、と定めたあとは、どちらかの都合で簡単には変更をしないようにしましょう。
複数の人のスケジュールに関係するだけに、軽い気持ちで変更を申し出るのは大変な失礼にあたります。日時を変えることを希望するのであれば、それに値するだけの理由が必要なので、その際はしっかり伝えましょう。
結納や両家顔合わせの機会に、相手方に渡すための手土産を持参する必要は基本的にありませんが、地方によっては風習として常態化していることに注意が必要です。
当日になって、持参した側としなかったサイドで気まずい雰囲気とならないように、前もって土産物や持参する贈り物についての相談もしておくのが良いでしょう。
品物のやりとりをすることが決まった場合には、品物の種類ではなく内容について、具体的には金銭負担の差があまり大きくならないようにする配慮が必要です。
楽しい席でついついお酒が進んでしまって…という経験は、酒をたしなむ人は誰しも思い当たるもの。もちろん、出席して下さったひとが楽しく酒食を満喫できることは、新郎新婦としても嬉しいことではありますが、悪酔いしすぎるのは問題です。
例えば、両家顔合わせの食事の席で酒を過ごし、気づくと親族の一人がいなくなってしまうと、事後に問題として発展してしまう可能性もあります。
もしも、事前に問題が察知できているのであれば、当日のお酒の配分に気を利かせるか、本人と交渉の上でお酒を控えてもらうなどの処置を講じるのがオススメです。
顔合わせでの印象は、長く続くお付き合いの中でもとても重要な要素のひとつです。大過なく過ごす事を目標として、お互いに対して配慮を怠らない姿勢を保ちましょう。
本番ともいえる結婚式を、気持ち良く迎えるためにも重要な1日です。楽しい記憶として思い出せる日となるよう、参考になれば幸いです。