女性が結婚後退職する場合、仕事の進行状況や結婚後の生活などからタイミングを考えます。できれば3カ月前、仕事が一段落したときに退職の意向を伝えるのが理想的。突然退職願いを提出するのではなく、日頃から上司に相談しておくと安心ですね。また、退職願いを出す前に、結婚後の家計が夫の収入のみで支えていけるのか、改めて夫と話し合うことも忘れてはなりません。ここでは結婚後に、女性が退職する際のベストなタイミングをご紹介します。
子供がまだいない結婚当初は夫婦共働きが比較的容易にできるので、将来の貯蓄をするのに適した時期といえます。退職する意思が決まっているなら、ゆっくりと家事などを分担する生活サイクルを2人で築いてから退職手続きに進んでも遅くはありません。妻が退職した後も夫が家事を自然と手伝ってくれるような家庭を作りましょう。
また、お互いの仕事がフルタイムだと、結婚後、家で生活する時間もなかなか取れない場合があります。その場合は、会社の規定でフレックスタイム制を利用できないか検討するのも良い方法でしょう。
結婚式の後すぐに退職を予定しているなら、結婚式前から早めに会社に退職願を提出しておきましょう。民法では2週間前からの申請で退職できると定められていますが、3カ月前には届け出ておくことが望ましいです。お世話になった会社への考慮も入れれば、早めに退職の意思を伝えるに越したことはないのです。
引継ぎの際、仕事にスッキリした終了の目処がつかないときは、周囲の状況も考えてできるだけ終わらせましょう。退職届を提出したと言っても自分の仕事を丸投げせず、最後までしっかりと責任をもって引継ぎをすることが大事です。
夏と冬のボーナスシーズンを退職のタイミングとして見ている人もいます。ボーナス前に退職すると賞与がもらえない可能性も出てくるので、会社の規定などをよく把握して結婚の予定を立てましょう。
例えば、夏のボーナスは冬より多いことが一般的であるため、秋に結婚を予定している人はボーナスを有効に使うことができます。2人で相談して、効率よくボーナスがもらえるように結婚の予定を立てましょう。
ボーナスは会社への将来的な貢献や業務への功績なども考慮されています。中小企業では退職願に対しボーナスを減額するところもあるので、できればボーナスを受け取ってから退職願を出すと安心です。
寿退職に関しては、個人の携わっていた業務や就いていた役職によって意見が分かれます。もし、仕事でキャリアを積み、責任ある業務をこなしているのであれば、辞めるのをためらうのは当然です。十分な収入と働きがいを失って後悔することのないように、よく考えましょう。
子供ができることも考えると、フルタイムの仕事と家事との両立は負担が大きくなります。寿退職を機に、パートタイムなどの仕事を始めるという方も少なくありません。
男性の育児・家事への参加や政府・自治体の働く女性施策など、時代の潮目は変わりつつあります。そんな中でどう仕事や家庭のバランスをとっていくか、各人の実情に合わせて、賢明に考えていきたいものですね。
いかがでしたか?「立つ鳥跡を濁さず」というように、事前に準備をすることが大切です。結婚後のプランに合った、退職のベストなタイミングを選んで円満退職を目指しましょう。
いかがでしたか? 何はともあれ、結婚後の退職は余裕を持って会社へ伝えます。「立つ鳥跡を濁さず」というようにきちんと礼儀をわきまえた挨拶をして退職しましょう。結婚後のプランに合った退職のベストなタイミングを選び円満退職をめざします。