彼女ができ、その交際期間も長く、年齢も適齢期になるとおのずと結婚を考えるようになります。今回そのような相手ができて、お互いの気持ちがまとまり、婚約までいったにもかかわらず一度別れ、その後また復縁した経験をお話ししたいと思います。
彼女は自分が営業で回る得意先の会社に勤めていました。彼女はその会社で営業部の事務を担当しており、数人の女性の方と一緒に仕事をしていました。
最初は軽く挨拶を交わす程度で、その笑顔がとても印象的でした。その会社を訪問する回数を重ねていくうちにだんだんと彼女を意識するようになっていきました。
彼女の同僚の女性が自分の様子に気付いたらしく、「○○さんに気があるんじゃないの?」と、的を射た質問をされました。その同僚の助けを得て初デートにこぎつけ、交際が始まりました。
話してみると、彼女は以外によく話す子で自分の考えをハッキリと言うタイプの人間でした。そのようなところにも惹かれ、映画を観たり、遊園地やパチンコ店で遊ぶなど、デートを重ね1年半ほど付き合いが続きました。
ある日彼女の方から「旅行に行きたい!」と告げられ、一瞬ドキッとしましたが、喜んで応えました。すでに彼女は行き先を決めていたようで、「韓国旅行が費用も安いので釜山に行きたい」と言ってきました。確かに国内旅行とさほど費用が変わらないようなので、旅行会社を二人で訪れ、2泊3日でのツアーで行くことになりました。
釜山では昼間の観光を終え、夜になるとカジノに行きたいということになり、大きなホテルの2階にあるカジノを訪れました。二人とも初めてのカジノで緊張しましたが、彼女は予備知識を持っていたようで、スロットやルーレットなどのカジノを楽しみました。
旅行から帰り、真剣に彼女との結婚を意識するようになり、彼女を自宅まで送る途中のクルマの中で思い切って結婚したいことを告げました。すると彼女も「ウンッ!」とうなずいてくれ、婚約へとスムーズにことは進みました。
その後は自分の仕事が忙しく、余り会う機会がなかったのですが、久しぶりに会うと彼女の様子が何かおかしいのです。いつものよくしゃべる女性ではなく、何か悩みを抱えているような感じだったのです。どうしても気になったので彼女の会社の同僚にこっそり聞いてみると意外なことが判明したのです。
それは彼女が無類のギャンブル好きでどうも借金をしているようだとのことでした。これには1年以上付き合ってきたにもかかわらず、気付かなかったことと重なり、大きなショックでした。
彼女にその事を問いただすと、泣きながら真相を語ってくれました。すでに自分と付き合い始める以前からパチンコやスロットに通っていたとのこと。そして借金が200万円近くになっていたことなどが判明しました。デートでパチンコをしたり、韓国旅行でカジノをプレイしたがった理由が初めて分かりました。
実は自分の父がそのようなギャンブル好きだったので、強い抵抗感があり、ギャンブル癖のある人間は借金を作りやすい危険性が否めないため、家計を任せることはできないと判断。婚約は白紙に戻し、一旦別れることになりました。
その事があって以来、彼女の会社を訪問する足が遠のき、失意の日々が続いていましたが、やはり彼女のことが忘れられない気持ちは消え去ることができません。と思っていたところへ彼女からのメールが届き、借金は親の援助もあり、精算したとの連絡でした。
それにはホッとしました。でも今でもその癖は抜けきっていないのではと疑心暗鬼していましたが、彼女の同僚から電話が入り、きっぱりと絶ったとの連絡をもらいました。
そして彼女も自分のことが忘れられないでいることも聞き、その場でメールを送り再会を果たしました。自分から婚約を断ったことを詫びると同時に今後は何があっても絶対に彼女を信じて助けていこうと誓ったのです。