婚約をすると、パートナーと一緒にいる時間やパートナーの家族と過ごす時間も増えていきます。付き合いが深まることで、婚約前には見えなかった相手の一面が見えてくることも。婚約後に知ってしまったことで、婚約破棄につながった深刻な事例をご紹介します。
結婚生活を続けていくうえで、パートナーの経歴や収入はとても大切な部分と言えます。誰しも多少立派に言い換えてしまうこともありますが、その見栄が命取りになる場合もあります。
「年収1,000万円と聞いていたのに、無職同然の暮らしだった。今まで彼の収入と思っていたお金は親からのお小遣だった。」
「犯罪歴があり、刑務所にいたことがわかった。親からも大反対されて婚約破棄をしました。」
「パートナーが中絶をしていたことを知り、受け入れられず別れを選びました。」
などパターンは違っても非常に深刻な事例もあるようです。
多いのは夫婦生活を営む上での問題ですが、その他にも両人の努力をもってしても克服が難しい事例もあります。
「彼が性的不能者で、結婚後性生活を営むことが難しいとわかりました。すぐに子どもがほしかった私には耐えられず、結婚を踏みとどまりました。」
「持病の精神病が悪化し、日常生活も家族の手助けなしではままならないことがわかりました。」
「同性愛者ということが発覚。私との結婚は偽装結婚だったようです…。耐えられず、婚約破棄の道を選びました。」
DV(ドメスティック・バイオレンス)の言葉が定着して久しいですが、最初は優しかったパートナーが婚約を機に、横暴になり腕力にものをいわせる事例はよく聞かれます。たとえ、お酒に酔っていたとしてもいいわけにはなりません。刑法にふれる罪を犯した場合はどんな小さな刑罰であっても婚約破棄が許される正当な理由となります。近年は女性のDVや犯罪も多いので注意が必要です。
「同棲し始めたとたん、ことあるごとに殴られるようになりました。最初は我慢していましたが、怖くて逃げだしました。」
「暴力と一緒に耐えられなかったのは暴言。私の欠点だけでなく、家族のことまで言われてぷつんと切れました。次の日には婚約破棄を言い渡しました。」
モラル・ハラスメントといわれる言葉の暴力も現在は深刻な問題となっています。こうした事例もしばしば見受けられます。
意外と多く聞かれる事由です。自分はプロポーズと思っていても、相手は簡単な口約束程度と思っていたというようなドラマのような事例もあります。浮足立ってひとりよがりにならず、きちんと互いの意思を確認しましょう。
「結婚しよう、と言われたので舞い上がって、式場や日取りを考えていたら、「いつか」という気持ちでいったとのこと。気持ちもさめてしまいました。」
「お酒の席のノリで「一緒になろう」とつい言ってしまいました。正直忘れていましたが、後日パートナーから「式はいつにする?」と聞かれ、言葉を濁していたところ愛想を尽かされました。」
婚約は、婚約したという決定的な証拠があれば慰謝料を請求することもできますが、入籍のように形にあらわせるものが少ないので、注意が必要です。
いかがでしたでしょうか?今回は結婚生活の根幹に関わる、深刻な事由を中心に事例をあげました。「愛する人だからこそ理解してあげたい。」という気持ちの優しい方もいますが、結婚生活は一生続いていくものです。婚約しようとしている方も、一度自分とパートナーに問題はないか振り返ってみましょう。