マリッジブルーになった場合の、周りの人の反応の体験談をまとめてみました。
マリッジブルーなんていう言葉がまだ一般化していなかった頃の事です。
結婚を3カ月後に控え両家の顔合わせもすませて、うきうきしている時期の筈なのに、ちっとも心が浮き立たずそれどころか暗い気持ちになってしまい、自分でもどうしたんだろうと思う日が続きました。
誰を招待するか考えたり、引き出物を選んだり、席順の事を考えたり、そういう事も面倒くさいしやりたくないのです。友達に会ってそんな話をしたら心配されてしまうし、幸せじゃないのかな?なんて思われそうで嫌なので、友達に会う時は幸せいっぱいな感じに振舞って後でどっと疲れたり。
式の日が近づいているのに、やらなければならない事があるのに、そう思えば思うほど何もやりたくなくて、結婚なんてしたくないと思うようになっていきました。でも、誰にもそんな事は言えません。
ある時、結婚したばかりの友達に久し振りに再会しました。いつものように幸せそうに振舞っていると、彼女が「幸せそうだね。私は結婚する前すごくユウウツで、母親に結婚したくないって言って泣いちゃったんだ」と言うのです。私は自分と同じ人がいた、と救われた気持ちになって正直に話す事にしました。
色々な事が面倒くさく感じるけど、そんな事言えない、毎日暗い気持ちになってる、と話しているうちに泣いてしまいました。彼女はお母さんに話したらみんなそういう気持ちになるんだよって慰められてすっきりしたと言い、私も彼女に話した事で気持ちのつかえがとれたような感じになりました。そのおかげでマリッジブルーから抜けられたのです。
(40歳 女性)
結婚する前から私は、「結婚式って何のためにするんだろう」と考えており、「できれば、したくないな」とも思ってました。
旦那さん(になる人)と結婚しようとなったとき、旦那は「結婚式をぜひしたい!」と言ってきました。私は困りました。悩んだ末に、旦那の意見を尊重しようと、比較的こぢんまりした会場で結婚式をしようと考えました。
しかし、不安とモヤモヤは尽きません。とりあえず、友達(未婚)に相談してみました。
私「結婚式、イヤやねん、憂鬱やねん」
友達「えっ、なんで?・・まあちょっとわかるわ」
私「何でしなあかんのかなー(やらなくてはいけないのか)」
友達「うーん、式場の人に正直に言ってみたら?」
私「そうしようかな」
友人のアドバイスを元に式場の人に思い切って打ち上けてみました。
私「あの、こんなこと言っていいのかわからないですけど」
式場の方「はい、なんでもおっしゃってください!」
私「結婚式、ちょっと憂鬱なんです」
式場の方「そうなんですか!?(なぜかちょっと嬉しそう?)」
ドレスの着替え中だったので女子の内緒話のような雰囲気になりました。
式場の方「またいつでも相談してくださいね!」
少し気が楽になりました。式も差し迫ってきた頃、よく利用しているインターネットサイトの相談室に相談してみました。
「私は結婚式が嫌です。皆さんは結婚式をどのように捉えておられますか?結婚式の意味ってなんですか?」
少々堅苦しい私の質問に答えてくださった方がいました。
「結婚式は、結婚する2人のためのものではありません。両親や親族に感謝し、伴侶を紹介するためのものです。
結婚式は招待したお客様のためのものです。」
・・な、なるほどー。結局私は、「式は自分たちのものではない。お客様のためのものだ」という、劇の出演者のような境地で式に挑みました。人前式と披露宴、妹と妹の彼氏が設定してくれた2次会まで、笑顔で出演しました。
(34歳 女性)
約1年間付き合った彼と結婚が決まった時には本当に嬉しかったのに、結婚に向けてお互いに話し合いをしているうちにマリッジブルーに陥っていました。
彼も私も働いていましたが、お互いの職場は車で約1時間程かかる距離。なので新居はその中間地点で探していたのですが、なかなか理想通りの物件が見つからず、忙しい合間に不動産屋さん巡りをしているうちに彼が「オレの職場に近いほうだともっといい物件があるのに」などと言い出して喧嘩に発展しました。
家賃を高めに設定すると理想通りの物件は見つかるのですが、彼が「賃貸の家賃なんか捨て金だからなるべく安いに越したことはない」と古い物件も候補に入れるので「古くて狭いところは暮らしにくいし、できれば新築物件にしたい」という私の意見と真っ向から対立してしまいました。それでも結局は彼のほうが譲歩してくれて、築3年の物件で何とか折り合いが付いた時には本当にホッとしました。ただ、その後は家具・家電選びで再びお互いの意見が対立。いい家具を長く使いたい私と、中古品で安く済ませたい彼。その時は私が折れて、手持ちの家具や中古品で済ませることに。
お互いの両親には結婚の意志を報告していたので、親にも「挙式はいつか」とか「式場はどこにするのか」などと色々と口を出されているのに、小さなことで喧嘩してしまうことにイライラしていました。
親からのプレッシャーもあり、うまく相談ができなかったですが、今から思えばもっと周りに相談してみればよかったなと思います。
(40歳 女性)