結婚を決意したものの、いざ入籍・挙式日が迫ると気持ちがふさぎこんでしまう…。いわゆる「マリッジブルー」と呼ばれる症状にかかる人は珍しくありません。男女合わせて半数の人は経験したことがある、という調査結果も出ているほどです。こうした症状は通常パートナーと助け合いながら乗り越えていくものですが、残念ながら前向きな気持ちがどうしても持てずに別れを選択してしまったカップルもいます。今回は、悩んだ末自ら婚約破棄を言い渡してしまった事例を、原因別に分けて紹介します。
結婚したら、パートナーと残りの人生をの全てを共にすることになりますよね。今まで漠然と「好き。」と思えていた人でも、いざ自分の人生を全て委ねることになると、心が揺れてしまうことはよく聞く事例です。「もし後悔したら…。」と考えると、後ろ向きになり婚約破棄を選んだ方たちもいました。
「長年付き合っていた流れでなんとなく婚約を決めた私たち。お互い惰性で相手を選んでいるように思えて、急速に気持ちが下降し、鬱気味に。「一度きりの人生だから、もっと広い世界を見たい!」という気持ちが抑えきれず、パートナーに頭を下げて破棄のお願いをしました。」
「周りの結婚ラッシュにあせって、その時付き合っていた人に婚約を迫りました。でも、元々気の多い私は、婚約が決まった途端に「いろいろ付き合ったのに、この人が最後の人でいいのだろうか?」と思い悩むようになり、相手の顔を見るのもつらくなりました。結局焦らずにもう少しゆっくり考えようと、別れを告げました。自分勝手に振り回してしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。」
生計をともにすることになる二人だからこそ大切なお金、仕事の問題。ここに躓いて、マリッジブルーになる人も少なくありません。現実的な問題故に、解決法を見つけることが難しいのかもしれません。
「「好きだから。」の気持ちひとつで、結婚を決めた私たち。でも、いざ準備を進めていくと挙式や新生活をはじめるためにものすごくお金がかかることを知り、すっかりテンションが下がってしまいました。貯金もほとんどない私たちが、結婚を決めるのは早すぎたと毎日泣いて後悔し、悩み抜いた結果、白紙に戻すことに決めました。「愛があればお金なんて…。」と思っていましたが、現実は甘くなかったです。」
「転職して間もないのに、プロポーズをしてくれたパートナー。その気持ちが嬉しかったので一旦はOKしましたが、新しい職場に慣れるのに必死で、余裕のない相手にイライラすることが増えました。「待っているから、もう少し落ち着いたらまたプロポーズして。」と柔らかく伝えて、結婚を一度踏みとどまりました。」
こちらは特に女性に多く見られる事例です。女性は結婚すると姓も変わることも多く、実家との関わりが切れてしまうことに寂しさを耐えきれないようです。いつかは自立しないといけない、と分かっていても何十年も一緒に暮らしてきた家族への思いが深いほど、簡単には離れられないものです。
「「お嫁に行く。」「彼の家に嫁ぐ。」という言葉を聞くたびに、ものすごく気分が落ち込みました。「私の家族は私の実家のことで、彼の家族ではない!」と情緒不安定のあまり、彼にストレートに言ってしまったこともあります。その気持ちは日増しに強くなる一方で、彼の家族に会うことも避けるようになりました。これでは結婚しても長続きしないと思い、結局婚約はなかったことにしました。」
「結婚したら大好きな家族と離れるんだと思うとどうしようもない寂しさに襲われ、逆にパートナーの方がどうでもよくなってしまいました。家族はずっと家族だけど、パートナーは所詮他人だし…と思うと、相手に会うことすら嫌になり婚約破棄に。相手には申し訳なかったけどこれでよかったんだ、と今も思っています。」
今回は三つの事例を取り上げましたが、他にも数多くの事例がありました。婚約破棄を選んだお二人も今度は一緒に乗り越えてゆけるパートナーが見つかるとよいですね!