親から承諾を得られると、急に現実味を帯びてくる「結婚」。プライベートなことだし、友人や同僚への報告だけで会社への報告は後回し! なんて思っていませんか? 実は、会社への報告は思っている以上に重要。そして、とても気をつかう作業なのです。
今回は、会社への結婚報告のタイミングや方法についてご紹介します。
会社への結婚報告には正しい順番があるって、ご存じですか? 結婚が決まった嬉しさから、親しい友人や仲の良い同僚に真っ先に話したくなりますが、これはNGです。
上司の仕事の中には部下の動向を知っておくことも含まれているため、噂が先に耳に入ってしまっては、上司の顔が立ちません。結婚後も同じ職場で働くならなおさら、友人や同僚に話したい気持ちをグッとこらえ、まずは直属の上司に報告をしましょう。プライベートな報告なので、始業前や昼休みなどの就業時間外に報告をするのがよいですね。
併せて、職場への報告をどうすればよいのか相談しておくと、その後の報告がスムーズに進みます。社内結婚の場合は、お互いの上司の顔を立てるために同じタイミングで報告をし、日を改めてそれぞれの上司に2人であいさつに行きましょう。
新婚旅行で長い休みを計画している場合には、事前にその間の業務のことも解決しておく必要があります。遅くても新婚旅行の3~4カ月前までに結婚報告を行っておくと、職場に迷惑をかけずにすみます。職場に迷惑をかけないことは社会人としてのマナーなので、早めに報告をすませましょうね。
同じ部署に籍を置く社内結婚の場合、結婚後の人事についての規定が社員規則にないか、事前に調べておきましょう。
同じ部署、同じ支社などに夫婦が籍を置くことを禁じている会社も多いので、異動や配置転換、転勤や退職なども視野に入れて、今後の仕事をどうしたいのか2人で十分に話し合っておきましょう。上司への結婚報告の際に、今後の人事についての希望を併せて伝えておくとよいですね。結婚を機に退職する場合は仕事の引き継ぎなどの問題も生じてくるため、特に早めに報告をすることが社会人としてのマナーです。
上司と職場への結婚報告がすむと、お待ちかねの同僚への結婚報告です。式場が決まると、挙式の3カ月前頃には、大まかな招待客をリストアップする段階に入ってきます。この時期までに同僚や友人への結婚報告をすませておきましょう。
披露宴に招待したい同僚や友人には、結婚報告と併せて、披露宴当日の予定を空けておいてもらえるようお願いしておくと、招待客のリストアップがスムーズに進みます。
すべての同僚や友人を披露宴に招待できれば何の問題もありませんが、現実的には難しいですよね。そのため披露宴には、一部の上司や同僚、友人だけを招待するのが一般的です。
披露宴に招待しない同僚には報告しづらいから後まわしにしよう……と考えてしまいがちですが、報告を後まわしにしてしまうと、噂で知ったときに相手を悲しませたり、トラブルの原因になったりすることがあります。披露宴に招待しない同僚や友人にも、結婚前にきちんと報告しましょう。
報告をするときには、「身内だけの披露宴を予定しているので……」「式場が遠方なので……」など、角が立たない配慮の言葉を添えましょう。
結婚は、人生の大きなイベントのひとつですから、嬉しさのあまり、親しい同僚や友人に真っ先に報告したくなるものです。とはいえ、結婚後も同じ会社で継続して働く場合には、十分な配慮が必要です。報告する順番を間違えず、慎重に報告しましょう。