もっとも人生における輝く瞬間、それが結婚式です。参列者はもちろんのこと、新郎新婦にも、気をつけたいルールとマナーがあります。
慣れない衣装や注目を浴びる披露宴ですから、誰でも緊張があると思いますが、事前にポイントをおさえておけば当日も余裕が持てますよね。
【参列者】受付や会場入り口でのお祝いの言葉はしっかり伝えよう
結婚式や披露宴会場には、余裕を持って到着するように、まずは心がけます。会場にはきっと久しぶりに会う友人など懐かしい顔ぶれが居並び、おしゃべりもはずんでしまうでしょう。ふと気がついたら時間が切迫してばたばたしたりしないよう、会場に着いたらすぐに受付を済ませておくに限ります。
受付は出席者確認の場所でもありますので、勝手に入り込まず、必ず受付を済ませてから会場に入るようにします。
受付は新郎新婦の友人や会社の同僚などが担当されている場合が多くあります。仲の良い友人が受付係だったとしても、くだけすぎず、きちんとお祝いの言葉を述べ、ご祝儀をお渡しすることは大切な受付のマナーです。
受付は新郎側、新婦側で分かれている場合が多いのですが、まれに一緒になっている場合もあります。しっかり名乗り出て受付係がスムーズに対応できるように、気配りを心がけることも必要です。
また、芳名帳への記入を求められた場合には、しっかり気持ちをこめてご自身で記帳してください。
【参列者】披露宴中は話をしている人の方を向くのが基本
結婚式や披露宴会場で、スピーチや余興が行われている最中の私語談笑は失礼にあたりますので、やめましょう。特に結婚式に参列を求められたときは、神聖な儀式の場での私語は一切やめて、儀式に集中しましょう。
披露宴中のスピーチ、余興の間はしっかりその人の方を向いて耳を傾けます。2人を祝うために、ゲストが一生懸命考えてきたスピーチや余興です。一緒に2人を祝う気持ちで傾聴するようにしましょう。冒頭の拍手やスピーチ終わりの拍手も忘れずに。
久しぶりに会う友人とついつい話が弾んで…なんていうこともあると思います。プログラムの流れを見ながら歓談するようにし、その場にふさわしくない他人の噂話や下世話な話題は避けてください。
【参列者】服装のマナーを守って披露宴に花を添えよう
せっかくの華やかな祝いの席です、おしゃれを思いっきり楽しみたい気持ちはありますが、あくまでも主役は新郎新婦の2人です。主役の2人が引き立つように控えめでシックな、場をわきまえたおしゃれをして2人を引き立てましょう。
出席者がどのような立場で出席するのか、和装なのか洋装なのかによっても服装のマナーがあります。頭の上から足先まで、失礼のないように気配りをすることが祝福の気持ちを伝えることになり、ひいては自分の品格もアップさせることにもつながります。
女性であれば、花嫁の色となる白や白っぽい色を避け、女性らしいカラーのワンピースやアンサンブルにバッグや上品なアクセサリーをあしらい、花嫁を引き立てるようなコーディネートを心がけます。
男性も、普段のビジネススーツやしわしわのシャツなどは避けて、披露宴開催の時間帯などに応じた品格のあるスーツやタキシードをあわせてください。あくまでも主役は新郎新婦のお2人です。
【花嫁】スピーチの場面ではゆっくりはっきり話すことを心がけて
花嫁のスピーチといえば、宴もたけなわ、披露宴の一番のクライマックスである、両親への手紙の朗読でしょう。
会場のすべての出席者が感動に包まれる瞬間です。ゆっくりとはっきり話すことを心がけてください。
スピーチの途中でお辞儀をする場合には、文章を最後までいい終えた後で丁寧にお辞儀をします。ただし、あまり深々とお辞儀をするとかつらやティアラが取れてしまう可能性がありますので、あまり頭を動かさないよう、軽くひざを曲げる程度でOKです。
【花嫁】食事は控えめに、親しいゲストとだけ話しこまないよう気を付けよう
一昔前は、新婦は披露宴中の食事は控えるようにといわれていましたが、最近ではできる範囲で食事を取るようになっています。そうは言っても少し控えめに、テーブルマナーを守って余り目立たないように、口に運ぶのが良いでしょう。
食事の際には、新婦は手袋をはずしてひざの上に置いておきます。和装の場合には、扇子を帯にはさんでおきます。
衣装を汚さないことにも気を配り、できるだけ小さくカットして口に運ぶようにすればスマートです。食べにくいメニューの場合には、式場スタッフが気を利かせて取り分けてくれたり、切り分けてくれる場合もあります。ありがたいですね!
また、披露宴中には、たくさんのゲストがお酌に来てくれたりします。ついつい全部受けてしまうと、慣れない衣装もあり、気分が悪くなったり、トイレが近くなったりすることもありますので、テーブルの下にバケツを用意してもらい、こっそり処理するのも相手の気持ちを傷つけないテクニックです。