やむを得ず欠席してしまった結婚式。お祝いの気持ちを表すために、心のこもったメッセージを電報で贈りましょう。今回は結婚式に送る、感動的な電報文例の紹介です。
電報を頼むときにはサンプルの文例がたくさんありますが、友人や知人のことを良く知る間柄だからこそ贈ることのできる、オリジナル文章がおすすめです。
難しく考えず、シンプルに想いを伝えるのが一番心に響きます。手紙を書くように、胸の中の気持ちを文章にしてみませんか?
「長い間、遠距離恋愛をされていたお二人。よくぞ辛抱されたと思います。苦労されてきた二人だからこそ、一緒に居られる幸せをかみしめられていることでしょう。どうぞ末永くお幸せに。温かいご家庭を築いてください」。
「どんなときも人のことを考え、優しい心の〇〇ちゃん。いい人過ぎて、つらいこともたくさん経験したでしょう。これからは素敵な旦那さんが、〇〇ちゃんのこと、きっと守ってくれるよね。結婚おめでとう。いつまでも私たち、友達だよ」。
結婚する二人へのエールを、感動的な文章にまとめるのもステキです。
「御結婚おめでとうございます。世界中にこれほど多くの人がいる中で、お二人が巡り合ったのは本当に素晴らしい奇跡です。どうぞお互いを思いやり、この奇跡の出会いに感謝しつつ、これからますます大きな愛を育んでいってください」。
昔から伝えられている格言や名言の中には、結婚生活への心得や愛する人を思いやる大切さを訴えるものが数多くあります。
気に入ったものを引用して電報の文例に使えば、人と差が付くメッセージになるでしょう。読むだけでは理解しにくい名言もありますので、その場合はさりげなく解説も付けるといいですね。
「御結婚おめでとうございます。哲学者のニーチェの言葉に、結婚生活は長い会話である、というものがあります。結婚生活には様々な困難もあるでしょうが、どんなときも二人で話をすることを忘れなければ必ず乗り越えられます。どうぞお二人で手を取り合って、新しい家庭を築いていってください」。
「愛する、それは互いに見つめあうことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである。そう言ったのは小説家のサン・テグジュペリです。さあ新しい未来へ、お二人で一歩ずつ勇気を持って進んでいってください。輝かしい夢と希望がお二人に舞い降りますよう、心よりお祈り申し上げます」。
「これから新しい生活を始められるお二人に、お祝いの言葉を贈りたいと思います。愛しつつ、二人で、互いに生きがいを感じること、それこそ天下の喜びといわねばならぬ(ゲーテ)。世界で一番幸せなお二人へ、ご結婚おめでとうございます」。
亡くなった家族がもし生きていたら、新郎新婦の結婚を誰より喜んだことでしょう。そのような想いを込め、「天国から電報が届いた」という想定で、家族が代わりに電報を贈るのも心温まる演出です。
「〇〇ちゃん、今日の花嫁姿、とてもきれいだよ。おばあちゃん、天国からあなたのこと、ちゃんと見ているからね。結婚おめでとう。幸せになるんだよ。〇〇ちゃんが大好きなおばあちゃんより」。
父や母が亡くなっている場合は、兄弟が気を利かせて送ることが多いようです。
「〇〇、結婚おめでとう。お前が一人前になって、こんなに素敵なお嫁さんをもらうなんて、母さん安心したよ。二人のこと、これからも天国で見守っているから、いつまでも仲良く、●●さんと幸せになるんだよ。天国の母より」。
「〇〇、今日は一緒にバージンロードを歩けなくてごめんな。あんなに甘えん坊だった〇〇がお嫁に行くなんて夢のようだよ。これからは二人で力を合わせて頑張るんだよ。ちゃんと空から見ているからな。●●さん、〇〇のことをよろしくお願いします。天国の父より」。
こういった電報はサプライズで披露するものなので、新郎新婦が先に読んでしまわないよう、事前に式場担当者や司会者への根回しが必要です。読むタイミングについても打ち合わせしておくと失敗がありません。
照れくさくてなかなか言えない言葉を、サプライズの電報にして披露する演出も増えています。
司会者の方から「最後に素敵な電報が届いているので披露します」と一言かけてもらって、以下のような文章を読んでもらうのはいかがでしょう?
「〇〇(新婦の名前)と出会って5年。やっと今日の日を迎えられたね。〇〇のこと、一生守ると約束するよ。愛しています。結婚してくれてありがとう。●●(新郎の名前)」。
「お父さん、お母さん、〇〇(新婦の名前)と結婚させてくれてありがとうございます。〇〇、絶対に幸せにするから、泣かせるようなことはしないから、ずっと僕についてきてください。今日は世界一幸せです!」
「私はいま、大好きなあなたの隣にいます。辛い時も悲しい時も、いつも私を支えてくれたあなた。これからは2人で一緒に、世界一幸せな夫婦になろうね。私をお嫁さんにしてくれてありがとう。〇〇(新婦の名前)より」
式場に届いた電報は、まとめて事前に新郎新婦のもとへ届けられます。その際、結婚相手や家族に見られてしまってはサプライズの意味がありません。事前に式場の担当者に、自分からこのような電報を送るので、司会者もしくは自分に直接渡してください、と伝えておくと良いでしょう。
また、電報は新郎新婦の中座の合間にお披露目されることも多いので、司会者と相談して、読んでもらうタイミングを決めておくこともポイントです。
大切な友人や知人が結婚するときには、サンプルの文例を参考にしながら、あなただけのオリジナル電報をぜひ贈ってみてください。一字一句、心を込めて、お祝いの気持ちが相手に伝わるといいですね。