結婚生活が始まると、今までと違い出産・子育てなど、今までより忙しくなっていく人がほとんどです。それに伴いこれまでの働き方を見直したり、寿退社を選ぶ人もいます。仕事の引継ぎや、扶養になる場合の事務手続きなどのためにも、職場への入籍報告は早めに行いたいもの。それでは報告する際に気を付けたい点をいくつかご紹介します。
もし、入籍報告をするあなたが女性の場合、ランチタイムの会話で既に同僚に知られていることもありますよね。このように、「なんとなくみんな知っている状況」だとしても、やはり職場は公共の場。入籍報告は、きちんと手順を踏んで行いたいものです。職場での、今後の働き方にも関わってきますからね。
さて、職場で最初に報告を行うのは「直属の上司」です。他の部署の上司から直属の上司の耳に入る、という流れは避けたいものです。その次に先輩、そして同僚へと報告します。上下関係があまりない会社だからと「なあなあ」にしてしまうと、そのまま報告のタイミングも逃してしまいがちですので、入籍したらすぐ報告しておくといいでしょう。
また、「上司が忙しく時間がとれない、会うタイミングがない。どうしよう…」ということもありますよね。その場合の報告の仕方として、入籍の旨と報告の日付を記した文書を作成し、上司のもとへおいておく方法があります。文書に「都合のよいときに声をかけてください」など違う色のペンでわかりやすく書き込んでおけば安心です。上司と行動がすれ違っていても報告だけはできますし、他の人よりも上司に先に報告したという証拠にもなります。
上司に報告する時は、入籍したあとに「勤務状態が変化するかどうか」を報告する必要があります。上司も忙しいですから簡潔に伝えましょう。
まず、結婚後も仕事を続けるかどうかを伝えます。何も変わらず続けるならばいいのですが、勤務時間の相談などがあるなら、それも伝えておきます。基本は、仕事上、困らないようにしておくことです。事前にきちんと今後の働き方や、譲れない部分を夫婦で考えておくこと。上司もその上の上司に報告しますから、理由のわかりやすさも大切です。
そして上司を結婚式へ招待するならば、その日時と場所を伝えましょう。その際、スピーチなどをお願いするならば相手のためにも早めにお願いしましょう。「結婚式を海外であげる」などの理由で休暇を取りたいならば、それも早めに伝えましょう。そして入籍相手の紹介に関しては、言いたくない場合もありますよね。「お付き合いしている20代の女性と入籍しました」、又は「出身地の同じ年上の男性と…」など勤め先や職業などは濁しても問題ありません。ただし、得意先や会社の同僚など会社と関係のある場合は伝えておくべきでしょう。
入籍が決まったら知人やお世話になっている人たちに報告をするのですが、結婚式に招待しない人に対しては気がひけてしまいます。そういった場合は、「結婚式は旦那側の会社のつき合い席で、ほとんど埋まってしまった」、または「小さく身内だけで行う結婚式なんです」…など呼びたかったけれど呼べなかったニュアンスで伝えるとよいでしょう。
実際、式をあげる側は「誰と誰なら相席に出来るのか、親戚をどこまで呼べばいいのか、会社関係を呼ぶときりがない…」など悩みぬいて招待者を決めているものです。本当に呼びたいメンバーを呼べないこともあります。一緒に祝ってほしいメンバーは2次会に招待するから来てね、と伝えることができれば、特に仲間はずれにされたと感じさせることもないでしょう。
避けた方がいいのが、言い出せないからと不自然に隠すことです。結局、噂で結婚式の話を知られたりしがちです。その場合、今度は説明が言い訳がましくなったり、相手を傷つけて話がややこしくなったりすることもあります。特に同じ会社の人間の時は、きちんと自ら本人に伝える方が、あとあと人間関係をこじらせないためにもよいでしょう。