実際の両家の顔合わせ当日までは、両家の親族は知らない者どうしであることがほとんどです。初対面や、あまり知らない人々の集まりであるため、準備の段階からいろいろと考えておかなければならない点がいくつかありますので、知っておきましょう。
結納や両家顔合わせは、結婚式の6〜3ヶ月前くらいの時期が適しています。二人の間で結婚の意思が固まり、それぞれがお互いの親にこの事を伝える挨拶に伺った後は、挙式の日取りを考えるのと同時に顔合わせの日程調整に入りましょう。
同時に、結納の儀式を行うかどうかについて、両家の意思を確認しておくようにすると、後々のトラブルやわだかまりを生まず、スムーズに進める事が可能となります。どちらか一方でも結納を希望している場合には、相手方にまずそれを伝えるようにするのがオススメです。
参加者は新郎・新婦となる予定のカップル本人とその両親というのが最小構成ですが、兄弟や祖父母といった近しい家族が同席することも多くなっています。日程の相談と同時に参加する人数や続柄についても打ち合わせると良いでしょう。
結納・両家顔合わせをどの場所で行うかについてですが、両家の住まいが同じ地域であれば選択は容易となります。双方の実家が離れている場合には、交通費の負担などを考えて、中間地点とするのが基本です。
距離感だけでなく、アクセスのしやすさなども考慮に入れた上で、両家が不自由なく行き来できるポイントを選択することで、不公平感が生まれず、和やかに行事を進めることにつながります。
ただし、絶対的に「中間地点」にこだわる必要はなく、参加者全員の暮らす場所とのバランスを考えて決めることが重要であり、この点でも両家の意向をよく聞き取った上で決定して下さい。
結納の有無にかかわらず、「婚約記念品」を贈り合うかどうかも決めておく必要があります。男性から女性への代表的な品物としては「婚約指輪」があり、反対に女性から男性では「腕時計」などが多くなっています。
顔合わせの食事会のはじめに、こうした婚約記念品のやりとりを行うことで、単なる食事会ではなく改まった雰囲気作りをすることもできますので、一考してみてはいかがでしょうか。
当然、内容については新郎新婦の間で相談して品物を用意するのが基本ですが、ここでも一度、親の意向を確かめておくのが無難です。当日にきまずいムードにならないように、贈り物の有無についても事前に知らせておくのが、ひとつのマナーとも言えるでしょう。
この時が初対面となるケースも多いのが、新郎新婦の両親です。昔からの知り合いなどでもない限り、初めて出会う大人同士、そして今後の付き合いなどを考慮すると、まったく情報の無い状態では話もしづらいのが実情です。
そこで、新郎新婦が架け橋となって、お互いの両親の基本的な情報などを交換して伝えておくようにします。職業や趣味など、もしも共通の話題があるようであれば、事前にお知らせしておくと安心です。
また、避けた方が良い話題や、若干でも留意して欲しい性格のポイントなどがあれば、トラブル回避のためにも知らせておくようにするのがオススメです。
結納・両家顔合わせは、今まで二人だけの付き合いだった男女関係が、家族を含めた親戚づきあいに変化する重要な1日です。
大過なくなごやかにすすめることのできるように、事前の準備や心遣いを怠らないように心掛けて下さいね。