二人の間で結婚の意思が固まったら、次は両親への報告や挨拶、そして結納・両家の顔合わせへと進むことになります。具体的に準備を始める前に知っておきたい、費用面のことや近年の傾向などを紹介します。
結婚する二人の近親者同士が対面し、挨拶を行う機会として設けられるのが「両家顔合わせ」です。本人カップルとその親のみで行われる場合もありますが、兄弟や祖父母までが顔を揃えることもあり、どこまでの参加とするかは両家で相談の上決定されます。お互いの親族が親睦を深めるためには重要な役割を果たす機会です。親や兄弟以外の親族は、普段の生活ではあまり接点を持たないこともあるかもしれません。しかし、将来的に密接な付き合いを必要とする可能性もあるため、全く知らないままではないほうが望ましいでしょう。義理の関係とはいえ、親族となる間柄の人を知ることで、安心して双方の家が「新しい家族」を受け入れる準備が整うのです。
結納の儀式を省略するカップルも多くなっている現在ですが、実際は顔合わせの食事会も結納も行わないケースは、少ないようです。特別な事情がない限りは、ほとんどの場合にどちらかまたは両方が実施されています。
気軽に食事会のみを行うカップルが多い傾向が見られますが、結納のみ、または結納と食事会を両方行ったカップルも少なくはありません
どのような形式で結婚までのプロセスを進めるかは、結婚するカップルと周囲の意向・都合などから決まるものでもあるため、何が良いかたちであるかは一概には決められないものです。なるべく多くの方が納得できる方法を選択するように、よく相談して決めるのが良いでしょう。
結納や顔合わせの食事会にかかる費用は、参加者の人数や実施スタイル、会場の種類によって大きく異なってきます。平均的に、食事会では6万円前後が目安となっていますが、実際には双方の交通費や、必要であれば宿泊の費用なども考える必要があるでしょう。
ホテルや会場などによっては、結納と食事会までまとめてセッティングしてくれるパックコースが提供されており、費用の点も明確に表示があるため安心です。婚約記念品として用意される品物の平均的な金額は、30万円前後となっています。また、食事会を一般的な飲食店でカジュアルな雰囲気で行うならば、かかる費用は全員の飲食費用だけとなり、それほど高額になることはありません。少しかしこまった雰囲気を求める場合には、個室や、部分的にフロアを貸し切る形で行うため、その分の会場費用が上乗せされることになります。
結納は元来女性宅に男性側が訪問する形が多かったため、現在でも同様に、女性側の地元に男性側が出向く形をとることがあります。
顔合わせのみのケースでは、双方の地元の中間地点が選ばれることもあり、こちらは費用の負担面で偏りが少ないところが良しとされるポイントです。間をとるのとは関係なく、結婚する当人カップルの居住地に双方が両親を呼び寄せる形で実施する場合や、結婚式を行う予定の土地でということもあるようです。
どの場所で結納の儀式や顔合わせをするかについては、距離感だけでなく仕事の都合なども含まれるため、よく相談を重ねた上で決めるのが良いでしょう。
結婚後の人間関係にも大きく影響する可能性があるのが、結納や両家の顔合わせです。事前の打ち合わせを細かく行い、双方が十分に納得の上でスタイルや場所、日取りを整える様に心掛けて下さい。