日本の平均結婚年齢が年々上がっていますが、他国の平均結婚年齢はどうでしょうか？例えば、カリブの国々やヨーロッパは日本よりも晩婚です。平均結婚年齢は国それぞれの事情や国民性に左右されます。ここでは世界の結婚平均年齢を比較してみましょう。
日本の男女の初婚平均年齢は、女性で29.70歳（2010年）、男性で31.20歳（2010年）です。1950年に比べて男女とも6歳ずつ上がっています。この結果には、女性の社会進出や、家庭よりも仕事のキャリアを優先するなどの、現代の社会事情が反映されているようです。
世界の晩婚ランキング（186カ国）を見ると、日本の女性が28位、男性が42位と、上位にランクインしています。女性については社会で活躍する人が増えている結果でもありますが、男女ともに仕事で培った独立心やキャリアがパートナー選びを難しくしているという側面も見受けられます。
日本では男子は18歳、女子は16歳を過ぎていれば結婚が認められます。しかし、日本では未成年者の婚姻には親の同意が必要です。若すぎる結婚には周囲は不安を抱きやすいものですが、決めた2人がきちんと結婚という意味を理解していれば、それは決して非難されるべきものではないのです。
男女とも、ヨーロッパとカリブの一部の島が結婚平均年齢で晩婚トップ10を占めていますが、両者の事情は大きく異なります。ヨーロッパでは結婚よりも同棲が好まれており、同棲後に結婚するためにどうしても結婚年齢が遅くなってしまいます。結婚年齢は男女とも気にせず、お互いの意思が一致すればいつどこでどんなスタイルで結婚しても問題ないと考えられているからです。一方ジャマイカやドミニカ共和国などカリブの人の晩婚の原因は、個人が経済的に自立するまでに時間がかかることが挙げられます。
また、カナダとアメリカはともに女性26歳、男性28歳を保っています。子どもを将来授かることを考えると、理想的な年齢でしょう。アゼルバイジャンやイラク、オマーンなどの中東諸国も同様の年齢での結婚が多いようです。
対してアフリカ中部以南（南アフリカを除く）は、結婚平均年齢が17歳と早めです。これは高等教育を受けるよりも社会に出て仕事をする若者が多いという傾向があるためでしょう。
国によって結婚のしきたりもさまざまです。例えばインドの結婚は自由恋愛ではなく、お見合いで行われます。カップル二人の愛情よりも宗教やカーストなどが結婚条件として優先され、父親がパートナーを選び、新郎新婦は結婚式当日に初めて顔を合わせます。
アメリカではキリスト教式の結婚の場合、一生の愛を忠実に相手に誓います。しかし、一度愛情が冷えてしまうとあっさり離婚してしまうケースが多いようです。日本人夫婦の“お互いが空気のような存在”というあり方とは対照的ですね。
また、アメリカのお隣の国メキシコでは、結婚後は亭主関白が主流です。メキシコ人の夫は妻の身だしなみや行動にしばしば口を出し、自分の規則に従うことを妻に要求することも少なくありません。もちろん、全てのメキシコ人男性がそうとは限りませんので、メキシコ人に恋をしたらまず同棲をして相手をよく知るほうがよいでしょう。
いかがでしょうか？国によって文化や結婚事情もさまざまです。日本でも地域によってしきたりが異なりますが、海外を見るとなおさら国や民族ごとのギャップを感じますね。国際結婚を望んでいる人は、あらかじめ外国の結婚事情について学んでおき、結婚後に役立てましょう。
