この人と結婚して良いのかな・・・・という花嫁さんのマリッジブルー体験談です。
付き合って何年もたつ彼からプロポーズされ、両家の顔合わせも終わりました。とくに急いでいるわけでもなく、本人たちものんびりゆっくりマイペースで進んでいきます。結婚式も入籍も予定もなく、気が向いたらっていう程度で何ヶ月も先延ばしです。幸せは幸せなのですが、婚約期間が長くなればなるほど、だんだんと昔の恋人が思い出されてきました。本当にこのひとでいいのか、もっと違う出会いがあるんじゃないだろうかという思いが強くなってきて、結婚に対する迷いが生じてきました。そんな状態が何ヶ月も続いている間に、以前の恋人からもプロポーズされてしまいました。同年代が仕事でも落ち着いて適齢期で相手を見つけるのは過去の恋人がちょうどよいようなのです。そうした状況で、誰を選ぶのかは私しだいという状況になってしまい、悩む日々が続きました。悩めば悩むほど、なにが正解なのかわからなくなりますし、そもそも正解があるような話でもないことに気づかされます。どの求婚者も、自分が迷うぐらいなのでとてもいいヒト、いい条件です。だから、他人に相談しても結局は「もうあなたの気持ちしだい」となります。占いにもいきました。こんなに悩むぐらいなら結婚自体をあきらめようかとも思い、婚約者にも相談しましたが、しっかり選びなさいといわれてしまいました。これといった決め手はありませんでしたが、結婚相手はひとりしか選べません。ブルーなまま、結局は元の婚約者に戻りました。結婚が決まったらのりや勢いも大切なんだと思い知らされました。
(35歳 女性)
もう20年前になりますが、私たちはオリジナルの結婚式を挙げたいと思い、何でも自分たちで手配して準備をしました。無宗教の私たちなので、レストランウエディングでの人前式にしようと決め、良さそうなレストランへ食事に行って実際の広さや使い勝手などを見てオーナーに話をしてお願いし、音楽も知り合いに生演奏をお願いしたり、会場に飾る花はプロにお願いして、ブーケは友達に頼んだりとひとつひとつ準備を進めていきました。そしてウエディングドレスを選ぶ時、私は彼についてきてほしかったのですが、仕事で忙しく、友達と選んでおいて最終決定は彼にしてもらおうと思っていました。やはり選ぶのはとても難しく、かなり時間がかかりましたがお気に入りの一着を選ぶことができました。そして後日、彼に見てもらうと「いいんじゃない?」と一言。私は普通そういうときに男の人はびっくりした顔をして、すごくきれいだね、とか言うものだと思っていました。それがいともあっさりとした反応だったのでなんだかがっかりして急に将来が不安になりました。本当にこの人と一生やっていけるのかしら、幸せになれるのかしら、やっぱり結婚はやめようかな、と。その気持は式の前日まで続きましたが、当日はみんなに祝福されて予定通り結婚、今はもう20年経ちました。想像通り、淡々とした生活ながら幸せだと思います。
(44歳 女性)
当時3年付き合った彼がいました。彼との結婚の話が出始め、ライフプランをふたりで考えていた矢先…東日本大震災が発生しました。震災では住む地域は停電やガソリン不足がありましたが、幸いにもふたり共無事でした。それから10日足らずで、彼が転勤になりました。
転勤先は彼の実家の地域。私達が住んでいる地域からは高速を使い車で2時間半程。この距離、今では慣れてしまいましたが当時はとても遠く感じました。まして震災で大変な時、不安は募りました。
彼が転勤が決まった日、夜に家に来てくれてプロポーズしてくれました。「こんな時に転勤になってしまったけど、一緒になって欲しい」と。プロポーズは嬉しかったのですが、不安がよぎりました。彼は多忙な職務なので、デートができたとしても2ヶ月~3ヶ月に一度くらい。その事で、マリッジブルーになりました。何度も悩みましたが、彼が電話やメールで支えてくれ「好き」という気持ちを繋いでいてくれたと思います。
この人で本当にいいの!?と自問自答を繰り返しましたが、いつも彼が「ふたりでいられれば大丈夫だよ」と言ってくれたのが一番安心できたように思います。
結婚して夫になった今も同じように支えてくれています。マリッジブルーは結婚するまで続きましたが、結婚と同時に一緒に住んだのでそれからはふたりの生活が楽しいものになりました。
(27歳 女性)