交際している相手との同棲が決まった！ そんなときに欠かせないのが、お互いの両親への挨拶です。成り行きで同棲してしまった、では、だらしがないように思われてしまい、ゆくゆく結婚するとなったときにマイナスイメージがつきまといます。それを防ぐためにも、一つのけじめとして、同棲する際には挨拶をしておくことが大切です。
さあ同棲しよう！ といってもまずはお互いの両親に挨拶をしなければなりません。といってもただ挨拶に行く、相手を紹介する、というだけではありません。同棲ということはいずれ結婚することが含みとなっているわけですから、お互いの家と家との話になっていきます。それを見据えて、同棲するということ自体に許しを得ておくほうがよいのです。
挨拶に行く日取りは早めに決めておくことが大切です。いきなり挨拶に行く、というのでは印象がよくないものです。同棲の挨拶には、先に女性の両親に会いに行くという場合が多いようです。レディーファーストというよりは「女性が嫁に行く」「家に入る」という文化が日本には昔からあるので、女性が先というケースが多いのです。
なんにせよ、人間は第一印象が大切です。派手すぎたり、露出が多かったりする服装はNGです。いくら中身が大切とはいっても、カジュアルすぎる服装では中身まで軽薄なのではないかと判断されてしまいます。普段は派手な服装の人も少しおさえめで、清楚な服装にするといいですね。
男性はジャケットやスーツスタイル、女性は上品なワンピースなどが無難でおすすめです。しかし、会う場所や時間帯などTPOに合わせることがが大切です。いくら基本はフォーマルだとしても、それがTPOに合っていなければ、それはそれで悪印象になってしまいます。
挨拶のときに必須になるのが、相手の両親への手土産です。しかし、どのようなものが好みなのか、当日に入手するのでは慌ててしまいますよね。ですから、事前のリサーチが重要です。恋人に両親の好みのものを聞いておくことが一番です。
手土産は相手の家族に贈るものですから、家族全員で食べられるようなお菓子や季節のフルーツが無難ですね。アレルギーなどがある場合は注意しましょう。
実際に相手の両親と対面したときに気をつけたいのが、相手の呼び方です。つい、普段のくせで呼び捨てや愛称で呼んでしまいがちですが、これではマナーがなっていない人間に見られてしまいます。
慣れない呼び方で恥ずかしいかもしれませんが、「○○君」「○○さん」と呼ぶのがマナーです。相手の両親についても、「○○さんのお父様・お母様」と呼ぶようにしましょう。いきなり「お父様・お母様」だと、相手もびっくりしてしまうかもしれません。少し馴れ馴れしいので、この呼び方は結婚の挨拶のときかその後にしましょう。
さらに、この挨拶で見られているのは、マナーや態度だけではなく将来性です。自分の息子や娘に、果たしてこの人間はふさわしいのか、きちんと将来のことを考えているのか親としては心配です。
将来的にはどうしたいのか、まずは交際している2人が話し合っておくことも大切です。その上で、「結婚を前提に同棲したい」ということをしっかり言っておけば、責任感のある人間だということが相手に伝わりますね。
また、自分や相手の仕事についてどう考えているのか、結婚の時期はいつなのか、具体的な話をすることもよいかもしれませんね。将来のことを具体的に考えているということは、将来性があるということに繋がりますから、相手の両親も安心して息子や娘を託すことができます。
マナーや挨拶の流れなどを説明してきましたが、一番大切なのは、相手の親御さんと打ち解けることです。もちろん、同棲の許しを得たり、将来のことを話すことも大切ですが、何気ない会話も楽しくできる関係を築くことが一番でしょう。
世の中には色々な人がいるもので、わかりあえない人もいるかもしれません。しかし、自分が好きになった人の大切な親ですから、きっとわかり合えるはずです。恋人は自分を選んでくれたということに自信を持って、その両親への挨拶も、気負いすぎずに行えるとよいですね。
